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グランピング宿泊施設をアップグレードする新提案「インスタントハウス」とは?

自然の中でホテルのような快適さを求める人が増え、グランピング宿泊施設の選び方は「値段」だけでなく「体験の質」によって決まるようになっています。その中で、やわらかなフォルムと高い機能性を備えた「インスタントハウス」は、新しい一棟貸しの選択肢として注目されています。この記事では、グランピング施設を探している方に向けて、インスタントハウスの特徴や魅力を、オーナー様目線と利用者目線の両方からわかりやすく整理していきます。

目次

グランピング市場の今と、宿泊施設に求められる体験価値

国内旅行市場はコロナ禍を経て再び活発になり、観光庁の調査でも国内旅行消費額は2019年を上回る水準まで回復しています。こうした流れの中で、グランピングは「手ぶらで自然を楽しめる新しい宿泊スタイル」として定着しました。今のゲストは、単に寝泊まりする場所ではなく「写真に残したくなる空間」と「ストレスなく過ごせる快適さ」の両方を求めており、それに応えられる施設が高い評価とリピートを獲得しています。

引用:観光庁「旅行・観光消費動向調査 2024年年間値」

キャンプからグランピングへ:選ばれる宿泊施設の条件とは

最近は「テント設営や火起こしはハードルが高いけれど、自然は満喫したい」と考える人が増え、キャンプからグランピングへとニーズが移ってきました。そこで重要になるのは、事前準備や現地での作業を極力減らし、到着した瞬間から非日常を楽しめる環境を用意することです。特に、宿泊予約サイトの口コミでは「思っていた以上に快適だったかどうか」が満足度を大きく左右しています。インスタントハウスを採用したグランピング宿泊施設は、こうした要求に応えながら見た目のインパクトも出しやすく、候補の中で選ばれやすいポジションを取ることができます。

選ばれるグランピング宿泊施設の主な条件

  • 清潔で手入れの行き届いた室内・水回り
  • 天候に左右されにくい、安定した室温と遮音性
  • 写真映えする外観と、世界観のあるインテリア
  • 食事やアクティビティとセットになった分かりやすいプラン
  • 子ども連れやペット連れでも安心して過ごせる設備

「映える」だけじゃない、快適性とプライバシーが予約数を左右する

SNSでの写真映えは、今やグランピング集客の入口として欠かせません。ただし、実際に泊まったゲストが次の旅行でも同じ施設を選ぶかどうかは、夜の静けさや寝具の質、空調の効きやすさといった「目に見えない、本質的な心地よさ」によって決まります。特に、隣のサイトの声や足音が気にならないか、トイレやシャワーにストレスなくアクセスできるかどうかは、満足度に直結するポイントです。インスタントハウスは高い断熱性と遮音性を備えたシェル構造のため、テントに比べて外気温や外部の音の影響を受けにくく、プライバシーを大切にしたいカップルやファミリーにも選ばれやすい一棟になります。

【快適性チェック】

  • 夏の直射日光でも室内が暑くなり過ぎないか
  • 冬の夜でも、エアコンやストーブだけで十分に暖を取れるか
  • ベッドや寝具の質が自宅以上か、同等レベルか

【プライバシーチェック】

  • 隣のサイトとの距離感や目線の抜けはどうか
  • トイレ・シャワー利用時に他のゲストと頻繁に鉢合わせしないか
  • カップルや家族が落ち着いて話せる静けさが確保されているか

増室・リニューアルの課題とインスタントハウスの可能性

グランピング施設のオーナー様は「繁忙期は部屋数が足りないが、通年で見ると投資が重い」「老朽化したテントやコテージをどのタイミングで入れ替えるか」といった悩みを抱えがちです。一般的なコテージやコンテナは、建築確認や基礎工事が必要になり、費用も工期も大きくなりやすい面があります。インスタントハウスは、軽微な工作物として設置しやすい構造を持ちながら、高い断熱・耐久性能を備えているため、既存サイトの一角に「新エリア」を素早く立ち上げる選択肢として有効です。提携ローンも活用でき、投資を細かく分割しながら段階的に拡張できるため、需要の変化に合わせた運営がしやすくなります。

【課題とインスタントハウスでの解決イメージ】

課題従来のテント・コテージインスタントハウス
初期費用棟ごとの建築費・設計費が重い軽微な工作物として導入しやすい価格帯
工期数カ月単位になりがち1日で設営・販売開始が可能
レイアウト変更建物ごとに制約が大きい解体・移設を前提に柔軟なレイアウト変更が可能
老朽化対応張り替え・建て替えが一度に発生段階的に入れ替え・棟追加で対応しやすい
株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

グランピング市場は伸びていますが、同時に新規参入も多く、オーナー様にとっては「差別化」と「投資回収スピード」が重要になっています。インスタントハウスは、工期と初期コストを抑えつつ、ブランドの世界観を表現できる客室として企画されています。快適性・機能性の高さから汎用性が高く、市場環境が変化してもレイアウトや用途を柔軟に変えられる点が、長期的な運営リスクを下げるポイントだと考えています。

インスタントハウスとは?グランピング向け次世代宿泊ユニットの全体像

インスタントハウスは、テントシートを膨らませながら内側から断熱材を吹き付ける独自工法により、短時間で設営できるドーム型ユニットです。素材そのものが断熱材となるため、夏の暑さや冬の寒さを和らげつつ、心地よい静けさを提供します。グランピング宿泊施設としてだけでなく、被災地支援やイベントスペースなど、さまざまな用途で活用されており、「どこでも、すぐに、住みたくなる心地よさ」を実現する構造体として評価されています。

【インスタントハウスの基本スペック】

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項目内容
構造テント+吹き付け断熱による一体型シェル構造
標準工期1棟あたり数時間程度で設営可能
断熱性能素材自体が断熱材のため、夏・冬ともに快適な室内環境を維持
耐候性高い耐風・耐震性能を備え、豪雪地帯向け仕様も展開
主な用途グランピング宿泊施設、災害時の緊急シェルター、イベント用客室・ラウンジなど

数時間で設営できるインスタントハウスの仕組み

インスタントハウスの特徴は、空気で膨らませたテントと断熱材そのものが構造体となるシンプルな仕組みにあります。この工法により、通常の建築に比べて設営時間を大幅に抑えられます。グランピング施設のオーナー様にとっては、繁忙期前に短期間で増室できる点や、移設も容易でイベントや借地での短期利用にも活用しやすい柔軟さが大きなメリットです。

インスタントハウス設営工フロー

  • 設置場所の確認
  • テントシートを広げ、専用ブロワーで空気を送り込む
  • 内部から断熱材を吹き付け、シェル状の構造体を形成
  • 入口・窓パーツの設置
  • 完成

どこにでも設営しやすい柔軟性

インスタントハウスは、土地に恒久的に定着させない軽微な工作物として設計されているため、非建築物扱い※となり、建築物のような制約がなく、さまざまな土地に設置できます。その結果、どこにでも手軽に設置でき、キャンプ場や遊休地、駐車場の一角など、これまで活用しづらかった場所にもグランピング宿泊施設を展開しやすくなります。
※行政判断によって見解が異なる場合もあります。

風速80m/s・震度6強相当にも対応した安心の構造性能

アウトドア初心者や小さな子ども連れのゲストにとって、安全性への不安が解消されているかどうかは、宿泊予約を決めるうえで大きなポイントになります。インスタントハウスは、強風や地震に対する性能検証を重ねており、風速80m/sや震度6強相当でも構造が維持されるレベルを想定した設計が行われています。また、雪が積もりにくい形状と一定の積雪荷重に耐えられる構造とにより、スキー場や山間部でも通年運用しやすい客室として機能します。

【耐候性能の比較イメージ】

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項目一般的な大型テントインスタントハウス
耐風性強風時に撤収が必要な場合も多い高い耐風性能で悪天候時も安心しやすい
耐震性構造上の検証が限定的なことも耐震検証に基づいた設計・実績がある
耐雪性積雪時はこまめな除雪が前提雪が積もりにくい形状、屋根上積雪60cm以下の積雪荷重に対応可能
株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

インスタントハウスは、災害時の緊急シェルターとしても数多く活用されてきました。その経験をグランピング宿泊施設にも活かし、「楽しい」だけでなく「安心して眠れる」空間であることを大切にしています。自由度が高いので、オーナー様のブランドコンセプトに合わせながら、安全性と快適性を両立させるご提案を心がけています。

なぜグランピング宿泊施設にインスタントハウスが選ばれるのか

インスタントハウスがグランピング宿泊施設として注目される理由は、「一年中快適な室内環境」「運営コストを抑えやすい構造」「施設の世界観を表現しやすいデザイン性」という三つのポイントにまとまります。特に、気温差の大きい山間部や、潮風の強い海沿いなど、環境条件が厳しい場所ほど、その性能差がはっきりと現れます。簡単に設営できる手軽さと建物並みの快適さを兼ね備え、既存の客室ラインナップに新しい選択肢を加えられる点も魅力です。

インスタントハウスが選ばれる三つの強み

  • 高い断熱性能で、オールシーズン快適に過ごしやすい
  • 軽微な工作物として導入しやすく、初期投資と工期を抑えられる
  • シンプルで自由度高く、ブランドの世界観を反映しやすい

夏は涼しく冬は暖かい、一年中快適な宿泊空間をつくる断熱性能

グランピング宿泊施設の評価は、睡眠の質に大きく左右されます。インスタントハウスは、断熱材そのものが構造体となっているため、外気の影響を受けにくく、エアコンやストーブの効きを高めやすい点が特長です。夏は直射日光による室温上昇を抑え、冬は外気温が氷点下近くまで下がっても室内の暖かさを維持しやすいため、運営コストの面でも光熱費を抑えながら販売期間を通年化できる可能性が高まります。

【室内環境のイメージ比較】

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項目従来テントインスタントハウス
夏の昼間直射日光で室温上昇しやすい断熱材により熱を遮りやすい
冬の夜外気温と近くなりやすい暖房の効きが良く、温度を保ちやすい
光熱費冷暖房効率が低く、光熱費の負担が大きい冷暖房効率が高く、電気代を抑えやすい

家族まで対応可能なゆとりあるドーム空間とレイアウト

インスタントハウスは複数のサイズ展開があり、2名利用のカップル向けから、8名程度のグループ利用まで柔軟に対応できます。天井が高く、丸みを帯びた空間は実際の床面積以上の開放感を生み出し、ベッドやソファの配置次第でさまざまなシーンを演出できます。ターゲット層に合わせてレイアウトを変えることで、同じプロダクトでもまったく違う滞在体験を提供できるようになります。

【サイズ別おすすめレイアウト例】

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サイズ推奨人数主なターゲットレイアウト例
小サイズ2〜3名カップル・少人数ダブルベッド+小さなソファ+ミニテーブル
中サイズ3〜4名ファミリー層シングルベッド2台+ソファベッド+プレイスペース
大サイズ4〜8名グループ・三世代旅行ベッド4台+ローベッド+中央に団らんスペース

カラーや扉・窓オプションでブランド世界観を表現できるデザイン性

グランピング宿泊施設にとって、外観デザインは集客の大きな武器になります。インスタントハウスは、外壁カラーや入口の形状、窓の位置や数を選べるため、施設全体の世界観に合わせたデザインがしやすい構造です。森の中ならアースカラーで落ち着いた雰囲気に、海辺なら白とブルーを基調にした爽やかな印象にするなど、ロケーションに合わせた演出も簡単です。写真に写るシルエットが特徴的なため、SNS上で「このドームに泊まりたい」と感じてもらいやすく、ブランドの顔として機能します。

ロケーション別デザイン

  • 森・湖エリア:深緑やベージュの外装+ウッドデッキ+暖色照明
  • 海辺エリア:白ベース+アクセントカラーの扉+ハンモックやデイベッド
  • 雪国エリア:ホワイトやライトグレーの外装+暖かな内装照明
株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

私たちは、インスタントハウスを単なる宿泊ユニットではなく、「ブランドの世界観を体験してもらうためのキャンバス」と捉えています。外観の色や窓の形、デッキや家具の組み合わせによって、同じプロダクトでもまったく違った印象を生み出せます。オーナー様が描くコンセプトを形にするために、サンプルプランやレイアウト提案も合わせてご用意しています。

既存のグランピング客室と比較:テント・コテージ・トレーラーハウスとの違い

グランピング宿泊施設で使われる客室タイプには、サファリテント、木造コテージ、コンテナハウス、トレーラーハウスなど、いくつかの代表的な形があります。インスタントハウスは、耐候性と移設性を両立させ、建物並みの安心と快適さと手軽さとを兼ね備えている点が特徴です。それぞれの強みと弱みを理解したうえで、目的に応じて組み合わせることで、投資と体験価値のバランスが取れたラインナップをつくることができます。

【客室タイプ別の比較イメージ】

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項目サファリテントコテージ・コンテナトレーラーハウスインスタントハウス
初期費用比較的低い高め中〜高中程度で調整しやすい
工期短め数カ月車両製作に期間が必要短期間で設営可能
耐候性風雨に弱い場合も高い風に弱い場合も高い
メンテナンス張り替えが頻繁塗装・設備更新車検・整備定期点検で長期利用可
法規制の重さ軽め〜中程度建築基準法の適用車両としての扱い軽微な工作物として扱われやすい
移設のしやすさテントは移動可困難牽引により移動解体・再組立で移設しやすい

サファリテントとの違い|耐久性・防災性・メンテナンス性の比較

サファリテントは、布素材メインの構造で開放感があり、比較的低コストで導入できる点が魅力です。一方で、紫外線や風雨の影響を受けやすく、数年単位での張り替えが必要になる場合も少なくありません。インスタントハウスは、断熱材と外皮が一体となったシェル構造により、耐風・耐震・耐雪の面で優れた性能を発揮します。長期運営を前提とした場合、メンテナンス負担や防災対応まで含めて考えると、総合的な耐久性でリードしやすい選択肢と言えるでしょう。

サファリテントの特徴(メリット・デメリット)

  • メリット…初期費用が抑えやすい/開放感が高い
  • デメリット…耐久性が低くなりがち/悪天候時の不安が残る/シーズンが限られやすい

インスタントハウスの特徴(メリット・デメリット)

  • メリット…高い耐候性で安心/オールシーズン運用しやすい/1年中快適に過ごせる
  • デメリット…テントに比べると初期投資が必要

コテージ・コンテナとの違い|初期投資・工期・税コストの比較

木造コテージやコンテナハウスは、建物としての安心感が強く、水回りを室内に完結させた高付加価値な客室をつくりやすいタイプです。ただし、建築確認申請や基礎工事が必要になるため、設計費用や工期がかかり、固定資産税などの負担も長期的に発生します。また、建築物のため、建てられる場所に制限があります。インスタントハウスは、非建築物扱い※となるため、設計・確認コストや税コストを抑えやすく、どこにでも自由に設営することができます。立ち上げ期に投資を集中させるのではなく、稼働状況を見ながら段階的に導入していきたい場合や、自然を活かしたローケーションに相性が良い選択肢です。
※行政判断によって見解が異なる場合もあります。

【コテージとインスタントハウスのコストイメージ】

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項目木造コテージインスタントハウス
設計・確認費必要になることが多い基本不要
工期数カ月〜半年1日~数日
固定資産税課税対象となる不要※ ※行政判断によって見解が異なる場合もあります。
レイアウト変更困難解体・移設により柔軟に対応

建築確認・設計費用が抑えられることで初期コストをスリム化

新たにコテージを建てる場合、設計・構造計算・確認申請・造成工事など、多くの項目が見積もりに並びます。インスタントハウスは、軽微な工作物として扱われることで、こうしたコストの一部を削減できます。快適性・機能性の高さから汎用性が高く、 市場環境が変化してもや用途変更や移設も可能なため、運営リスクを抑えながら、事業フェーズに合わせた戦略的な投資が可能です。

【初期投資のイメージ比較】

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項目一般的なコテージインスタントハウス
設計・構造費必須になることが多い基本不要
確認申請費多くの場合必要不要
造成・基礎費しっかりした基礎が必要水平・平滑であれば基本不要
1棟あたり投資大きくなりがち段階的な導入がしやすい

トレーラーハウスとの違い|設置自由度・拡張性・移設のしやすさ

トレーラーハウスは、車両として扱われることで建築規制の影響を受けにくい一方、重量物を牽引するための導線や、道路条件の制約を受けやすい側面があります。インスタントハウスは現地で組み立てる方式のため、山の斜面や駅の構内、施設の中庭など、車両の進入が難しい場所にも設置しやすい構造です。将来的に別エリアへ移設したり、イベントに合わせて台数を増減させたりしやすいので、長期計画の中で柔軟に活用できます。

トレーラーハウスの特徴

  • メリット…移動が前提/車両としての扱いで割り切りやすい
  • デメリット…設置可能な場所が限られる/牽引車両や車検などの管理が必要

グランピング事業者目線で見るインスタントハウス導入メリット

事業者の視点でインスタントハウスを見ると、「初期投資・維持管理コストのコントロール」「運営上の柔軟性」「客室単価アップを目指せる快適さ・機能性」という三つの観点で強みがあります。特に、既存のキャンプ場やホテルの敷地に新しいゾーンを増設するケースでは、手軽さ・柔軟さが大きな武器になります。最初から大規模な施設をつくるのではなく、事業フェーズに合わせて着実に拡張できるスタイルは、これからグランピングに参入したい事業者にとって実用的な選択肢です。

インスタントハウス導入で期待できる主なメリット

  • 設計・確認にかかるコストや手間を抑えやすい
  • 需要に応じて棟数や配置を変えられる柔軟な運営ができる
  • 「特別室」として高単価プランを作りやすい

「特別室」として単価アップ・リピート率向上につなげる活用法

インスタントハウスを、既存の客室とは別枠の「スペシャルルーム」として扱うことで、客室単価の引き上げと口コミの拡散を同時に狙えます。夜にはライトアップを行い、専用のデッキや、星空観賞エリアを用意すれば、「記念日だからインスタントハウスに泊まりたい」という指名利用も増やせます。特別な体験を提供する一棟があることで、施設全体のブランド価値が高まり、リピート時に「次はあの場所に泊まりたい」という動機づけにもつながります。

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

インスタントハウス導入のご相談では、「いきなり全棟を入れ替えるのではなく、まずは1〜2棟を特別室として始めたい」という声を多くいただきます。収益シミュレーションや回収期間の目安も一緒に考えながら、事業計画に無理のない形をご提案します。

インスタントハウスを使ったグランピング宿泊施設のプランニング例

インスタントハウスは、サイズ・カラー・レイアウトを組み合わせることで、人それぞれのライフスタイルに合った滞在シーンをつくりやすいユニットです。カップル向けのプライベートステイから、ファミリー・グループ利用、サウナやラウンジとしての共用棟活用まで、工夫次第でさまざまなプランニングが可能になります。ここでは、実際に検討しやすい三つのパターンを紹介します。

カップル向けプライベートドーム

カップル向けには、小〜中サイズのインスタントハウスを、他の棟から少し距離を置いて配置する形が人気です。室内にはダブルベッドと小さなソファ、間接照明を組み合わせ、落ち着いた色味のファブリックを選ぶと、大人の雰囲気を演出できます。天井付近にプロジェクターとスクリーンを設置すれば、天候に左右されずに二人だけの時間を楽しめるシアター空間にもなります。

カップル向けプランニング

  • 静かなエリアに配置し、他のサイトと距離を取る
  • ダブルベッド+ソファ+間接照明で落ち着いた雰囲気を演出
  • プロジェクターやBluetoothスピーカーで室内時間を充実
  • 星空観賞スペースやジャグジーで特別感をプラス

ファミリー・グループ向け多人数対応ユニットのつくり方

ファミリーやグループ向けには、大サイズのインスタントハウスに複数のベッドを配置し、中央に荷物置き兼プレイスペースを確保するレイアウトが使いやすくなります。子どもが動き回っても安全なように、家具の角を減らしたり、床にロースタイルのベッドを採用したりする工夫も有効です。屋外には屋根付きのBBQスペースや手洗い場を設け、多少の雨でも食事や遊びを続けられるようにしておくと、滞在全体の満足度が高まりやすくなります。

ファミリー・グループ向けプランニング

  • 大サイズのユニットを選び、ベッド+プレイスペースを両立
  • ローベッドやマットレスで小さな子どもの転落リスクを軽減
  • デッキ上に屋根付きBBQスペースを設置
  • 近くに手洗い・水場を用意し、子どもの動線を短くする

サウナ・ラウンジ・レセプションなど共用棟としての活用アイデア

インスタントハウスは、宿泊棟だけでなく、共用棟としても活用しやすいプロダクトです。例えば、レセプション兼ラウンジとして使用し、チェックイン手続きや物販、夜のバー営業を一体的に行うことも可能です。一つのデザインを複数用途で活かせる点は、運営効率の面でも大きな利点になります。

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

インスタントハウスは、「泊まるための空間」だけでなく、「滞在体験を拡張するための空間」としても役立ちます。サウナやラウンジ、ワークスペースなど、宿泊以外の機能を組み合わせることで、1泊あたりの体験価値と単価を同時に高められます。オーナー様の敷地全体を俯瞰しながら、「どこに、どんな空間を配置し、どんな体験を提供するか」を一緒にデザインできれば嬉しく思います。

インスタントハウス導入の流れとスケジュール感

インスタントハウスの導入は、一般的な建物新築に比べて、プロセスがシンプルでスピーディーです。基本的には、「ヒアリング・コンセプト設計 → 仕様決定・お見積り → お申込み→ 現地設営・納品」の流れで進みます。既にキャンプ場や宿泊施設を運営している場合でも、繁忙期を避けて短期間に工事を集中させることで、営業への影響を最小限に抑えながら新エリアを立ち上げることが可能です。

導入の全体フロー

  1. 敷地状況と事業計画のヒアリング
  2. コンセプト・ターゲットに合わせたプラン作成
  3. インスタントハウスのサイズ・仕様決定
  4. 設営スケジュールの調整
  5. 現地での設営

敷地条件のヒアリングとコンセプト設計

最初のステップでは、敷地の広さや形、高低差、既存設備、周辺環境などを詳しく把握しながら、どのようなゲストに、どんな時間を提供したいのかを一緒に整理していきます。この段階で、ターゲットや価格帯、必要な棟数とエリア構成を明確にしておくと、その後の設計・集客・運営までブレにくくなります。

ヒアリング時に整理したい主な項目

  • 敷地の面積・高低差・地盤状況
  • 既存施設(コテージ・キャンプサイト・管理棟など)の有無
  • ターゲット層(カップル・ファミリー・グループなど)
  • 宿泊単価の目標レンジと想定稼働率
  • オープン希望時期と投資予算

仕様決定から納品までのプロセス

コンセプトと配置計画が固まったら、インスタントハウスのサイズ、カラー、窓・扉の仕様などを詳細に決めていきます。最短で申込から数週間程度で納品が可能で、複数棟を同時に導入する場合でも、一般的な建築より短いリードタイムでの計画が立てやすくなります。

設営前に確認しておきたいチェックリスト

  • 設営場所
  • トラックの進入経路と待機スペース
  • 電源の取り出し位置
  • 宿泊者の動線

グランピング宿泊施設オーナー様からよくある質問

インスタントハウス導入のご相談では、「どれくらい長く使えるのか」「雪や風にどこまで耐えられるのか」「設備はどこまで入れられるのか」といった質問を多くいただきます。ここでは、オーナーの皆さまからよく寄せられる内容を三つのテーマに整理し、検討時に押さえておきたいポイントをまとめました。

耐久年数・保証・メンテナンス頻度について知っておきたいこと

インスタントハウスは、適切なメンテナンスを前提に長期利用できるよう設計されています。また、耐用年数の目安は仕様や導入プランによって異なるため、見積もり段階で「どの程度の期間の活用を想定するのか」を確認しておくことが重要です。こうした情報を踏まえて、ランニングコストも含めた投資判断を行うと安心です。

豪雪地帯・海沿いなど、設置環境ごとの注意点

インスタントハウスは、耐雪性・耐風性にも優れているため、豪雪地帯や海沿いなど、環境条件が厳しい場所に設営することも可能です。そのような場所に設営する場合は、その土地ならではのリスクに合わせた仕様選定と運用ルールづくりを行うことで、安心して運用することができます。豪雪地帯では、耐雪仕様を選ぶとともに、一定以上の積雪があった際の除雪ルールを決めておくことが重要です。海沿いでは、潮風による金物の腐食や強風の影響を考慮し、固定方法やメンテナンス計画をしっかりと組む必要があります。どの環境でも、地盤や排水、風の通り方などを事前に確認し、必要に応じてデッキの補強を行うことで、長期的な安定運営につながります。

電気・空調・水回りの導入はどこまで可能か

インスタントハウスには、通気口から延長コード等で室内に電気を引き込むことで照明・エアコンを問題なく設置できます。多くの導入事例では、冷暖房完備の客室として運用されており、オールシーズン快適な滞在環境を実現しています。水回りについては、インスタントハウスが法的に“建築物ではない構造”として扱われる関係上、土地に定着させる外部給排水設備を恒久的に接続することができません。しかし、外付けの簡易トイレユニットやウォータータンクなどを組み合わせれば、十分な水回り環境を構築できます。水回り棟を集約して効率的に運営している事例や、ウッドデッキで連結されたプライベートシャワールームを組み合わせて宿泊者が快適に過ごせる環境を実現している事例もあります。

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

導入検討の段階では、つい「どこまで設備を詰め込めるか」を考えがちですが、私たちは「ターゲットにとって過不足のない快適さ」を基準にすることをおすすめしています。すべてを1棟に詰め込むのではなく、サニタリー棟やラウンジ棟と組み合わせることで、設備コストと体験価値のバランスを取りやすくなります。設備計画についても、実例を交えながら一緒に検討させていただきます。

まとめ:インスタントハウスで「また泊まりたくなる」グランピング宿泊施設へ

グランピング宿泊施設を選ぶゲストは、「どんな時間を過ごせるか」と「どれだけ快適か」の両方を大切にしています。インスタントハウスは、高い断熱性と安心感のある構造、そして独特のフォルムとカスタマイズ性によって、その期待に応えやすい宿泊ユニットです。オーナー様にとっても、初期投資・工期・運営の柔軟性という観点でメリットが大きく、既存施設のアップグレードや新規事業のスタートに適した選択肢と言えます。

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

私たちは、「どこでも、すぐに、住みたくなる心地よさ」をコンセプトにインスタントハウスを開発してきました。グランピング宿泊施設としての活用は、その中でも特に相性の良いフィールドだと感じています。この記事が、次の旅先を選ぶゲストの皆さま、そして新しい一歩を考えているオーナーの皆さまのヒントになれば幸いです。インスタントハウスに興味を持たれた方は、ぜひ一度実物に触れて、その居心地を体感してみてください。

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