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インスタントハウスのオプション完全ガイド|オプション・トイレ・水回りも全解説

インスタントハウスは、わずか数時間で快適な空間をつくれる次世代の住環境ユニットです。標準仕様でも十分な性能を持ちながら、オプションを追加することで宿泊、防災、イベント、オフィスなど幅広い用途に対応します。この記事では、購入を検討している方に向けて、トイレ・水回り・エアコン・パージ型などの主要オプションを、開発者の視点から詳しく解説します。

目次

標準仕様だけでも快適。でも“+α”で暮らしは変わる

インスタントハウスは、設営の手軽さに加え、高い断熱性能・通気性を兼ね備えた構造が特徴です。標準仕様だけでも十分に快適ですが、オプションを加えることで用途が大きく広がり、快適性もさらに向上します。

【基本仕様一覧】

  • 設営時間…最短6時間(パージ型は約1.5日)
  • 構造素材…防炎テント生地+硬質ウレタンフォーム
  • 対応気候…風速80m/s、積雪40㎝まで(耐雪仕様の場合は60㎝まで)
  • 用途…宿泊、防災、展示、仮設オフィスなど

断熱・防炎・UVカット。標準仕様が持つ基本性能

インスタントハウスの標準仕様は、国産の防炎テント生地を使用し、火災リスクを低減しています。外壁にはフッ素系防汚処理が施され、紫外線を遮断するUVカット機能も標準搭載。外気温の影響を受けにくく、夏は屋外より−20℃、冬は+20℃の快適な室温を維持します。断熱性と重力換気により、カビや結露の発生を抑え、常に清潔な空間を保てます。固定資産税が不要なため、長期運用のコストパフォーマンスにも優れています。

オプションを加えることで広がる用途と快適性

オプションを追加することで、居住性と利便性が飛躍的に高まります。宿泊施設では網戸窓や木扉を選ぶことで快適性やデザイン性をプラスしたり、防災拠点ではアルミ扉や庇(ひさし)を選ぶことで、外部環境への耐久性を強化したりすることができます。パージ型を導入すれば、分割して別の地域に移設することも可能です。特別な工具を使わず、解体・再設営が容易な点も魅力です。これにより、災害支援から観光まで、さまざまな目的に応じた活用が実現します。

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

標準仕様の段階で“住宅品質”の断熱性と快適性を持っています。オプションは用途を広げるための拡張機能として考えていただくのが良いでしょう。

トイレや水回りは設置できる?実際の仕様と制約

インスタントハウスは法的に“建築物ではない構造”として扱われるため、土地に定着させる外部給排水設備を恒久的に接続することができません。しかし、外付けの簡易トイレユニットやウォータータンクなどを組み合わせれば、十分な水回り環境を構築できます。

給排水管の接続制限と代替方法

外部給排水管を直結できないのは、移動可能な仮設建築物としての特性によるものです。代わりに外部簡易ユニットを併設する方式が一般的で、バイオトイレやポータブルシャワーを利用すれば快適な衛生環境を維持できます。多くの自治体が防災拠点で採用しており、簡易設備でも十分な生活水準を確保しています。

簡易トイレ・外部ユニットで実現する水回り機能

仮設トイレや独立型シャワーブースなど、外部ユニットを併用することで水回りの自由度は大きく向上します。電源は延長コードで引き込み、給排水は外部タンクと接続。これにより宿泊や避難所利用時にも衛生的な環境を維持できます。

グランピングでの水回り導入事例

栃木県那須市のグランピング施設では、インスタントハウスにウッドデッキで連結された外部シャワールームを組み合わせ、宿泊者が快適に過ごせる環境を実現しました。水回り棟にはペット用シャワーもついており、ドッグランで走り回って遊んだあとも綺麗な状態でお部屋で過ごすことができます。

引用:ReSchool Nasu Glamp

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

水回りは外部ユニットを組み合わせることで解決できます。また、水回りを別棟にまとめることで、日常の管理や運用をシンプルで効率よく行っている事例も多くあります。

エアコン設置オプションで一年中快適に

画像引用:https://www.instagram.com/p/DLxDJcqvEOM/?img_index=2

インスタントハウスは断熱性に優れており、外気温の変化を受けにくい構造です。空調効率が良いため、置き型スポットクーラーやオイルヒーターなど、手軽に導入できる冷暖房機器を置くことで快適に過ごすことができます。通気口を排気口として利用することで、追加工事なしで使用可能です。夏季でも約20℃の温度差を保ち、短時間で室温を調整できます。小型機でも空間全体を効率的に冷却できるため、イベント会場や短期利用にも適しています。とはいえ、季節ごとの快適性をさらに高めるには、エアコンオプションの導入が効果的です。

壁掛けエアコン下地オプションの特徴と施工方法

壁掛けエアコンを設置する際は、オプションの木製下地を利用します。内壁を補強して一般家庭用エアコンの設置を可能にし、配線は通気口を活用して外部に出します。これにより、常設利用や長期宿泊にも対応可能です。設営後すぐに使用できるよう、専門スタッフが施工を担当します。

自然換気システムとの併用で快適性アップ

エアコン使用時も「重力換気システム」が室内環境を快適に保ちます。ドーム形状により自然な空気の流れを作り出し、室内の湿気や熱気を排出。エアコンとの併用で、エネルギー効率を高めつつ清潔な空気を循環させます。省エネと快適性を両立した設計です。

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

エアコンオプションは最も人気の高い追加仕様です。断熱構造との相乗効果で、エネルギー効率が非常に良い点も特徴です。

パージ型(分割・移設可能型)とは?

パージ型は、インスタントハウスを6分割構造にした移動対応モデルです。トラックでの運搬が可能で、設営・解体が容易なため、防災、イベントの他、土地の短期利用や都心部の狭いスペースでの設営にも最適です。

6分割構造でトラック運搬が可能

パージ型は、ハウス全体を6つのパーツに分割してトラックで運べるよう設計されています。大人4名で約2〜3時間の組立が可能で、災害現場や移動式販売ブースにも活用されています。トラック荷台サイズにも適合し、再設営も短時間で完了します。

イベント利用・災害現場・季節移動に適した設計

このモデルの強みは機動力にあります。被災地支援時には即日展開が可能で、避難所や医療拠点として活躍。夏季は観光施設、冬季は防災拠点として再利用されるなど、季節ごとの移設も容易です。

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

パージ型は“動く建築”として注目を集めています。設営スピードと再利用性の高さは、柔軟な事業設計に最適であり、災害時にも非常に大きな価値を発揮します。

ドローン運搬対応など、最新の展開方法

近年、山間部や離島、水辺エリアなどトラックが入れない場所での設営には、ドローン搬送や海上輸送が注目されています。インスタントハウスの強くて軽いという特徴を活かして、部材ではなく完成した居住空間をそのまま空中輸送・海上輸送する実証実験を行い、輸送・設置に成功しています。山間部や離島エリアの建築の課題を解決することで、魅力的な地域資源の活用を促し、宿泊業や新規事業などの参入増加による地域の賑わいづくりや関係人口増加に貢献しています。また、災害発生時にも、土砂崩れ等で孤立した集落などの陸上輸送が困難な場所に、短時間で居住空間を提供することが可能です。インスタントハウスは全国各地の必要とされるあらゆる場所で、防災や被災地支援、地域の賑わいづくりなど多様なニーズに応え人々に寄り添う空間を提供しています。

引用:【日本初】LIFULL ArchiTech、ドローンによるインスタントハウスの空輸送の実証実験に成功

引用:LIFULL ArchiTech、離島への住環境支援を目指してインスタントハウスの海上輸送モデル実験に成功

そのほか人気の追加オプション

デザイン性と利便性を両立するために、アルミ扉・庇・網戸窓・ウッドデッキなど多彩なオプションが用意されています。用途に合わせて選ぶことで、空間の印象と快適性が大きく変わります。

【主なオプション比較】

  • アルミ扉:防犯性・耐候性が高く、防災拠点向け
  • 木扉:自然素材で温もりを感じるデザイン
  • ガラス扉:採光性が高く、商談・展示ブースに最適
  • 庇:玄関の雨除け・雪除けとして人気
  • 網戸窓:通気性と防虫効果を両立
  • ウッドデッキ:段差解消と屋外活用に最適
株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

どのオプションも安全性を損なわない設計で、見た目の印象も大きく変わります。特に庇やウッドデッキはデザイン面で高い評価を受けています。

特注仕様で形状やサイズ変更も可能

設計段階から形状や寸法を自由にカスタマイズできる特注仕様もご相談可能です。研究施設、展示空間、教育現場など、多目的利用に対応します。

特注仕様では、直径や高さ、窓の位置などを自由に変更できます。要望に合わせて間仕切りや照明設備を加えることもできます。受注生産方式のため納期は約1〜3週間で、用途に応じた柔軟なプラン提案が可能です。

研究・宿泊・防災など多目的ユースへの応用

インスタントハウスは、大学・自治体・民間企業などとの共同プロジェクトで多数採用されています。名古屋工業大学の建築実験施設や、能登地震の復興拠点など、実際の活用事例が社会的にも注目されています。軽量かつ高断熱の構造が、環境負荷の低減にも貢献しています。

株式会社 LIFULL ArchiTech  取締役COO 山中 典

実験的な試みを形にするための柔軟な仕組みです。研究や展示など、社会課題の解決にも貢献しています。

まとめ:あなたに最適なオプション構成とは

インスタントハウスのオプションは、目的によって最適な組み合わせが異なります。宿泊施設ではエアコン下地と庇、防災拠点ではパージ型とアルミ扉、イベント用途ではガラス扉と照明設備など、用途ごとに選ぶことで性能を最大限に発揮できます。

【おすすめ構成例】

  • 宿泊施設…エアコン下地+庇+網戸窓
  • 防災拠点…パージ型+アルミ扉+ウッドデッキ
  • イベント施設…分割型+ガラス扉+照明設備
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