インスタントハウスの費用・価格について徹底解説!

インスタントハウスの価格は、ラインナップとサイズの組み合わせで決まります。標準価格は税込2,244,000円から4,950,000円までの6プランで、いずれも本体価格に設営費が含まれているわかりやすい価格設定です。

この記事では、インスタントハウスのサイズ別価格とオプション費用、個人向けモデルの価格を一覧にまとめました。見積もりの前に押さえておきたい納期や税金の扱い、費用を抑えるポイントも紹介します。

インスタントハウスの価格の要点(2026年9月時点)
  • シンプル・ベーシックの2ライン×43・50・60の3サイズで、税込2,244,000円〜4,950,000円
  • 本体価格に標準設営費を含む。離島・山間部・降雪地などは現地条件や輸送で加算あり
  • カラー変更・扉・窓・耐雪仕様などはオプションで追加できる
  • 個人向けの「インスタントハウス パーソナル」は税込794,200円(本体価格+送料込み)
  • 納期は原則3週間、設営は約6時間が目安
目次

インスタントハウスとは?名古屋工業大学との共同研究から生まれた構築物

屋外に設置されたドーム型のインスタントハウス

インスタントハウスは、2011年の東日本大震災での被災地支援をきっかけにした名古屋工業大学大学院の北川啓介教授の研究をもとに、LIFULLと名古屋工業大学大学院による共同研究にて開発した新しい構築物です。

テント生地を空気で膨らませ、内側から断熱材の硬質ウレタンを吹き付けて形をつくります。鉄骨や木材の骨組みを使わないため軽量で、基礎工事をせずにペグやビスで固定して設置できるのが特徴です。

価格に関わる基本性能

断熱材を360°に使用しているため、外気温の影響を受けにくい空間になります。耐風は風速80m/s程度、耐震は震度6強の地震で崩壊しない性能とされ、屋根上の積雪は通常仕様で40cm以下、耐雪仕様で60cm以下が目安です。

設置場所の気候によっては耐雪仕様などのオプションが必要になり、総額が変わります。構造や性能を詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。

インスタントハウスの価格一覧(2026年9月時点)

インスタントハウスの外観とサイズのイメージ

シンプル・ベーシックのサイズ別価格

インスタントハウスの標準価格は、シンプルとベーシックの2ラインと、43・50・60の3サイズの組み合わせで6プランあります。

スクロールできます
ラインナップサイズ価格(税抜)価格(税込)
シンプル43¥2,040,000¥2,244,000
シンプル50¥2,800,000¥3,080,000
シンプル60¥3,960,000¥4,356,000
ベーシック43¥2,250,000¥2,475,000
ベーシック50¥2,980,000¥3,278,000
ベーシック60¥4,500,000¥4,950,000

2つのラインの違いは、選べるオプションの幅です。テント生地のカラー変更と自浄機能付き生地への変更は、ベーシックでのみ選べます。見た目を施設のデザインに合わせたい場合はベーシック、標準色で十分な場合はシンプルという選び方が一般的です。

サイズごとの広さの目安

サイズの数字は直径の目安で、43なら約4.3mです。同じラインでも、サイズが1段階上がるごとに価格と床面積が大きく変わります。

スクロールできます
サイズ直径×高さ床面積価格(税込)
43約4.3m×約4.0m約14.5㎡(8.6帖)¥2,244,000〜¥2,475,000
50約5.0m×約4.3m約19.6㎡(11.8帖)¥3,080,000〜¥3,278,000
60約6.0m×約4.8m約28.2㎡(17.0帖)¥4,356,000〜¥4,950,000

宿泊用途であれば人数とベッド数、事務所や休憩所であれば机や設備の配置から逆算するのが、サイズを絞り込む近道です。後からのオプション追加や増設を考えると、最小限のサイズよりも少し余裕のあるサイズを選んだほうが総額を抑えられるケースもあります。

価格に含まれるもの・別途かかる費用

スクロールできます
区分内容
価格に含まれるもの本体、標準設営
条件により加算されるもの離島・山間部・降雪地など現地条件による設営費、輸送費
選択に応じてかかるものカラー変更、扉・窓の追加、耐雪仕様、ウッドデッキなどのオプション

面積・用途・気候によって必要な仕様が変わるため、最終的な金額は見積もりで確定するのが一般的です。問い合わせの段階で「人数・ベッド数・収納・空調の要否」を伝えておくと、精度の高い見積もりに近づきます。

インスタントハウスのカラーとオプション価格

インスタントハウスは標準仕様のままでも使えますが、用途や設置場所に合わせたオプションの追加も可能です。オプションの金額はサイズによって変わるものと、全サイズ共通のものがあります。

インスタントハウスのテント生地カラーバリエーション
インスタントハウスの扉・窓オプションの例
インスタントハウスのオプション仕様の例
インスタントハウスの設置条件に関するオプションの例

オプション価格一覧

スクロールできます
項目対応ラインナップサイズ価格(税抜)価格(税込)
テント生地カラー変更(標準色)ベーシック43¥90,000¥99,000
〃ベーシック50¥110,000¥121,000
〃ベーシック60¥180,000¥198,000
テント生地カラー変更(特注色)ベーシック43¥290,000¥319,000
〃ベーシック50¥350,000¥385,000
〃ベーシック60¥440,000¥484,000
テント生地 自浄機能付きに変更ベーシック43¥250,000¥275,000
〃ベーシック50¥320,000¥352,000
〃ベーシック60¥400,000¥440,000
入口 木扉を追加シンプル・ベーシック43/50/60¥310,000¥341,000
入口 アルミ扉を追加シンプル・ベーシック〃¥360,000¥396,000
入口 ガラス扉を追加シンプル・ベーシック〃¥460,000¥506,000
庇(パージ型除く)シンプル・ベーシック〃¥100,000¥110,000
窓数追加(2→5窓)シンプル・ベーシック〃¥120,000¥132,000
ポリカーボネート窓に変更(1枚単位)シンプル・ベーシック〃¥40,000/枚¥44,000/枚
網戸窓を追加(1枚単位)シンプル・ベーシック〃¥12,000/枚¥13,200/枚
室内樹脂コーティング(ポリウレア)シンプル・ベーシック〃お見積り—
エアコン下地を追加シンプル・ベーシック〃¥30,000¥33,000
ウッドデッキ追加シンプル・ベーシック〃お見積り—
パージ型(分割移設可能型)へ変更シンプル・ベーシック43¥480,000¥528,000
〃シンプル・ベーシック50¥680,000¥748,000
土の上に設置(基礎工事不要)シンプル・ベーシック43/50/60¥100,000¥110,000
耐雪仕様(壁厚追加+4cm)シンプル・ベーシック43¥150,000¥165,000
〃シンプル・ベーシック50¥190,000¥209,000
〃シンプル・ベーシック60¥250,000¥275,000
特注設計・管理料シンプル・ベーシック43/50/60¥120,000¥132,000

窓は標準で2か所あり、オプションを使えば最大5か所まで対応可能です。降雪地に設置する場合は、耐雪仕様を追加しておくと屋根上の積雪60cm以下まで対応できるようになります。

個人向け「インスタントハウス パーソナル」の価格と仕様

個人向けのインスタントハウス パーソナル

個人用途に向けた小型モデルが「インスタントハウス パーソナル」です。価格は794,200円(税込・本体価格+送料込み)で、43〜60サイズのような設営費込みの価格ではなく、送料込みの価格になっています。

スクロールできます
価格794,200円(税込)本体価格+送料込み
サイズ直径約180cm×高さ約270cm
面積約2.5㎡
素材外壁 ポリエステル/内壁 ウレタン
設置方法地面に固定せず置くだけ。補強用のベロをペグで地面に固定すると強風対策になる
電気延長コードを換気口から引き込んで使用可能
注意点内部での火気使用は不可

庭先の離れやワークブース、趣味の小部屋など、1人で使う小さな空間に向いたサイズです。購入の申し込み後に設置場所と搬入ルートを確認し、納品できるかどうかが判断される流れになっています。事前に設置予定地の写真や周辺の車両動線を用意しておくと、確認がスムーズです。

参照元:インスタントハウス パーソナル(LIFULL ArchiTech)

インスタントハウス モバイル・インスタントルームの価格

「インスタントハウス」の名前がつく製品には、屋外に設置するドーム型のほかにも、車で運べるモデルや屋内で使う個室があります。設置場所も価格の考え方も異なるため、検討している製品がどれなのかを最初に確認しておくと安心です。

スクロールできます
製品設置場所特徴
インスタントハウス(43・50・60)屋外ドーム型。本体価格に設営費を含む
インスタントハウス パーソナル屋外直径約180cmの個人向け小型モデル
インスタントハウス モバイル屋外車で運べるモデル
インスタントルーム屋内体育館や執務フロアなどの屋内に設置する個室

モバイルの価格と活用シーンは、専用の記事で詳しく紹介しています。

屋内用のインスタントルームは、屋外に建てるドーム型とは別の製品です。価格や購入方法は次の記事を確認してください。

インスタントハウスの価格を抑えられる理由と税金の扱い

一般的な小屋や離れを建てる場合と比べて、インスタントハウスは工事の工程が少なく済みます。価格の背景にあるコスト構造と、導入後にかかる税金の考え方を整理しておきましょう。

建築確認・基礎工事が原則不要なコスト構造

インスタントハウスは工作物として扱われ、建築確認は原則として不要とされています(行政判断による)。基礎工事をせずにペグやビスで固定するため、設計・申請や基礎にかかる費用と期間を抑えやすい構造です。

  • 建築確認の申請が原則として不要(行政判断による)
  • 基礎工事が不要で、ペグやビスで固定して設置できる
  • テント生地と断熱材の硬質ウレタンで形をつくるため、骨組みの部材が要らない
  • 本体が約200kgと軽量で、設営は約6時間で完了する

設置場所や用途によっては自治体の判断が変わる可能性があります。導入を決める前に、設置先の自治体へ扱いを確認しておくと安心です。法規面の詳しい考え方は次の記事で解説しています。

固定資産税・償却資産税の扱い

インスタントハウスは土地に定着しない構造のため、固定資産税の家屋としてではなく、動産として扱われるのが一般的です。ただし事業用として使う場合は、償却資産税の対象となる可能性があります。

税金について確認しておきたいこと

課税の判断は設置先の自治体がおこないます。グランピング施設や店舗など事業用で導入する場合は、購入前に自治体の資産税担当窓口へ確認し、ランニングコストに税額を含めて計画しておくと安心です。

インスタントハウス購入から設営までの流れと納期

問い合わせから設営までの流れは、次の5ステップです。納期は原則3週間で、特注仕様の場合は製作期間が別途必要となります。

STEP
お問い合わせ

公式フォームから、用途や設置予定地、希望のサイズを伝えて相談するところからスタート。

STEP
現地確認・仕様の打ち合わせ

地盤や周辺環境、搬入経路を確認し、必要なオプションを決めていきます。

STEP
お見積もりの提示

サイズ・オプション・設営条件を反映した金額が提示されます。

STEP
ご契約・お振込み

受注生産のため、前入金制です。

STEP
設営・引き渡し

設営は約6時間で完了します。分割して移設できるパージタイプは1.5日が目安です。

開業日やイベント日が決まっている場合は、特注仕様の製作期間も見込んで、余裕をもって相談を始めておきましょう。

インスタントハウスの費用を抑えるポイントと補助金の活用

総額を左右するのは、本体のサイズよりも設置条件とオプションの組み合わせです。次の3点を意識すると、見積もりの段階で費用を調整しやすくなります。

  1. 標準仕様のまま使える平坦で搬入しやすい立地を選ぶ
  2. 耐雪仕様やウッドデッキなどは、設置場所と用途に必要なものに絞る
  3. 標準色で十分ならシンプル、デザインにこだわるならベーシックと、ラインを使い分ける

防災や観光に関連する事業で導入する場合は、国や自治体の補助金・助成金を活用できるケースもあります。制度ごとに対象経費や公募時期が異なるため、計画の早い段階で確認しておくと安心です。

インスタントハウスの価格に関するよくある質問

インスタントハウスの価格に設営費は含まれていますか?

含まれています。シンプル・ベーシックの各サイズは、本体価格に標準設営費が含まれた価格設定です。離島・山間部・降雪地などでは、現地条件や輸送により費用が加算される場合があります。

いちばん安いモデルはいくらですか?

43〜60サイズの中では、シンプル43の税込2,244,000円が最も手頃な価格です。個人向けの小型モデル「インスタントハウス パーソナル」は、税込794,200円(本体価格+送料込み)で購入できます。

個人でも購入できますか?

個人用途に向けたモデルとして「インスタントハウス パーソナル」があります。申し込み後に設置場所と搬入ルートを確認し、納品できるかどうかが判断される流れです。

注文から設営まではどのくらいかかりますか?

納期は原則3週間で、設営は約6時間が目安です。パージタイプの設営は1.5日程度かかり、特注仕様の場合は製作期間が別途必要となります。

インスタントハウスに固定資産税はかかりますか?

土地に定着しない構造のため、動産として扱われるのが一般的とされています。事業用として使う場合は償却資産税の対象となる可能性があるため、設置先の自治体に確認してください。

設置するときに建築確認は必要ですか?

工作物として扱われるため、建築確認は原則として不要とされています(行政判断による)。設置場所や用途によって扱いが変わることもあるので、事前に自治体へ相談しておくと安心です。

まとめ|インスタントハウスの価格は用途と設置条件で総額が決まる

この記事のポイント
  • 標準価格はシンプル43の税込2,244,000円からベーシック60の税込4,950,000円まで
  • 本体価格に標準設営費を含み、離島・山間部・降雪地などは加算あり
  • カラー変更と自浄機能付き生地はベーシックのみ、扉・窓・耐雪仕様は両ラインで追加できる
  • 個人向けのパーソナルは税込794,200円(本体価格+送料込み)
  • 納期は原則3週間、建築確認は原則不要(行政判断による)、税金は動産扱いが一般的

価格表でおおよその予算をつかんだら、用途・人数・設置予定地の3点を整理して見積もりを依頼してみてください。設置条件を早めに共有するほど、オプションの要否や総額の見通しが立てやすくなります。

監修者

山中典(やまなか つかさ)

株式会社LIFULL ArchiTech 取締役COO/名古屋工業大学共同研究員。インスタントハウスの開発・事業を軸に、災害支援から多様な空間活用まで幅広く展開している。

株式会社LIFULL ArchiTechは、東証プライム上場企業である株式会社LIFULLの子会社です。

目次