避難所に個室は本当に必要なのか。能登半島地震の避難所では、発災当初、多くの避難者が体育館や教室の床に直接布団を敷いて眠り、段ボールベッドや間仕切りが届いたのは発災から数日後、場所によっては2週間以上あとのことでした。内閣府の調査報告には、その経緯が具体的に記録されています。
監修者

株式会社LIFULL ArchiTech 取締役COO
名古屋工業大学 共同研究員
山中典(やまなか つかさ)
この記事では、避難所の個室化がなぜ求められるのかを公的資料から整理したうえで、被災地で使われるテントや間仕切りを4種類に分けて比較します。屋内用と屋外用の使い分け、自治体や施設が備蓄・導入するときの考え方まで、避難所の個室を検討する方に向けてまとめました。
避難所に個室が必要とされる理由
避難所の個室化は「快適さ」の問題として語られがちですが、国の資料を読むと、健康と命に直結する課題として位置づけられていることがわかります。
雑魚寝・直床・視線のストレスが体調悪化につながる
内閣府の「災害関連死事例集」には、避難所の生活環境が関わった認定事例として「空調設備不足等による高温(低温)下での生活」「慣れない集団生活、周囲への気兼ねによるストレス」「直床での生活等による心身への負担」「避難スペース不足によるプライベート空間確保困難」が挙げられています。
能登半島地震の珠洲市立宝立小中学校では、想定287人の施設に発災直後800〜900人が集まり、当初は床に直接布団を敷いて就寝していました。常駐した医療チームから、高齢者の身体機能低下と感染症防止の観点で床での就寝は望ましくないと注意喚起があり、1月5日頃から段ボールベッドの導入が始まっています。1月中旬には避難者240〜300人のうち最大約50人が新型コロナウイルスに感染し、隣接する分校の2階を隔離スペースとして確保する事態になりました。
珠洲市自然休養村センターでは段ボールベッドが届いたのが1月14〜15日、能登町立柳田小学校では1月20日でした。発災から2〜3週間、雑魚寝が続いた計算です。
内閣府指針は「開設時からパーティション設置」を求めている
こうした経験を踏まえ、内閣府は令和6年7月に「避難所開設当初からパーティション・段ボールベッド等の簡易ベッドの迅速な設置について」という事務連絡を出し、同年12月には「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」を改定しました。改定指針では、パーティションや段ボールベッドを避難所の開設時に設置することが明記されています。
令和7年1月の都道府県向け通知では、スフィア基準として1人当たり最低3.5㎡の生活スペース確保が示され、指定避難所だけでは不足する場合はホテル・旅館などへの避難準備も求められました。「届いたら設置する」から「開設と同時に設置する」へ。個室化の位置づけが、任意の改善策から初動の必須項目へと変わりました。
感染症対策と要配慮者スペースとしての役割
個室化には、プライバシー以外の機能もあります。能登半島地震の内閣府検証資料では、感染症患者のための隔離スペースの設置が行われたこと、そして発災当初は避難所が過密で段ボールベッドやパーティションを置くスペース自体がなかったことが記録されています。
穴水町さわやか交流館プルートでは、町内で唯一の福祉避難スペースが設けられ、要配慮者から優先して段ボールベッドが搬入されました。授乳室、着替え室、体調不良者の隔離、要配慮者の見守り。個室空間は、避難所運営に必要な機能を区画する道具でもあるのです。
- 視線と音を遮り、睡眠と着替えを安心してできる空間をつくる
- 床からの冷えや硬さを避け、高齢者の身体機能低下を防ぐ(ベッドとの併用)
- 発熱者や感染者を隔離し、集団感染を抑える
- 授乳室・着替え室・福祉避難スペースなど機能別の区画をつくる
参照元:内閣府「災害関連死事例集(令和5年5月増補版)」、内閣府「令和6年能登半島地震における避難所運営実態調査報告(令和8年3月)」、内閣府事務連絡(令和6年7月4日)、内閣府「取組指針(令和6年12月改定)」、内閣府通知(令和7年1月23日)、内閣府「令和6年能登半島地震における避難所運営の状況」
避難所の個室化に使われる4つの選択肢
避難所の個室をつくる方法は、大きく4つに分かれます。仕切るだけのものから、天井まで覆うもの、建物の外に置くものまで、構造が違えば得られる効果も備蓄のしかたも変わります。
段ボールパーテーション(間仕切り型)
最も普及しているのが段ボール製の間仕切りです。板状のパネルを立てて世帯ごとの区画をつくるもので、市販品の高さは1m前後から1.8m程度まで幅があります。折りたたんだ状態で備蓄でき、使用後は紙資源としてリサイクルできる点が自治体に採用されやすい理由です。
一方で、天井が開いているため音と光は遮れず、低いタイプでは立ち上がると周囲から見えます。断熱の効果もほとんど期待できないため、冬の体育館では寒さは仕切りの外と変わりません。
ポップアップ式・屋内用テント
スプリングワイヤーで広がるポップアップ式や、フレームを組む屋内用テントは、数秒から十数分で設営でき、天井まで囲えるのが特徴です。市販品では2m四方前後、高さ1.4〜1.9m程度のものが多く、天井幕を開閉できるタイプもあります。
軽量で持ち運びやすい反面、生地が薄いため保温性は限られ、内部の音や影が外に伝わります。能登半島地震では、内閣府の検証資料に「コミュニティの結びつきが強く、パーティションがないほうが望ましい」という意見があったことも記録されており、完全に閉じた空間を望まない避難者もいる点は考慮が必要です。
天井付きの段ボール個室(屋内設置型)
間仕切りとテントの中間にあたるのが、段ボールの多層構造で壁と天井をつくる屋内設置型の個室です。段ボールの厚みが断熱と遮音に働くため、パーテーションより体感温度が安定し、テントより音が漏れにくくなります。
LIFULL ArchiTechの「インスタントルーム」を例にすると、組立時のサイズは幅約2m×奥行約2m×高さ約2.7m(約4.00㎡)、重量約30kg、大人2名で約15分、工具不要で設営できます。ユニットを連結して家族単位の広さにしたり、汚れたパーツだけを交換したりできる点が、板状の間仕切りとの違いです。保管時は約120cm×64cm×16cmの箱2つに収まります。
屋外設置型の個室空間(校庭・駐車場に置くドーム型など)
4つ目は、避難所の建物の外に個室を増設する方法です。校庭や駐車場に断熱構造の小屋やドーム型の構築物を置き、避難所に入りきらない人、感染者の隔離、医務室、運営スタッフの宿泊などに使います。
屋内型と違って風雨や気温の影響を直接受けるため、断熱と固定の性能が求められます。設営に数時間かかり、備蓄より「発災後に運び込む」運用が中心になりますが、避難所そのものの収容力を増やせるのは屋外型だけです。
| 比較項目 | 段ボールパーテーション | 屋内用テント | 天井付き段ボール個室 | 屋外設置型 |
|---|---|---|---|---|
| 設置場所 | 屋内 | 屋内 | 屋内 | 屋外(校庭・駐車場) |
| 高さの目安 | 1m前後〜1.8m | 1.4〜1.9m | 約2.7m(例) | 製品による |
| 天井 | なし | あり(生地) | あり(段ボール) | あり |
| 断熱 | ほぼなし | 限定的 | 段ボール多層構造による | 断熱材による |
| 遮音・遮光 | 低い | 影と音が漏れやすい | 多層構造で遮りやすい | 高い |
| 設営時間 | 数分 | 数秒〜十数分 | 約15分(大人2名) | 数時間 |
| 備蓄性 | 平積み可、省スペース | 軽量・コンパクト | 箱2つに平積み可 | 備蓄より搬入が中心 |
| 使用後 | リサイクル | 再利用 | リサイクル | 再利用・平時転用 |
| 主な用途 | 世帯区画 | 着替え・授乳・仮眠 | 就寝・隔離・家族区画 | 収容力増、医務室、拠点 |
選ぶ基準は、何を優先するかで決まります。とにかく早く全員分の区画を確保したいならパーテーション、着替えや授乳の場所を確保したいならテント、就寝環境と隔離機能を両立したいなら天井付き段ボール個室、収容人数そのものが足りないなら屋外設置型、という整理です。
参照元:LIFULL ArchiTech「インスタントルーム」販売開始(2026年5月13日)、内閣府「令和6年能登半島地震における避難所運営の状況」、防災新聞「段ボールパーティション5選」
被災地で使われるテントの種類と向き・不向き
「被災地 テント」と一口にいっても、体育館の中に置く小さなテントと、校庭に張る大型テントでは役割がまったく異なります。混同すると、必要な性能を備えていない製品を備蓄してしまうことになりかねません。
屋内用プライバシーテントと屋外用テントは別物
屋内用のプライバシーテントは、雨風を防ぐ必要がないため生地が薄く軽く、視線を遮ることに特化しています。屋外に持ち出すと、風で飛び、雨で濡れ、地面からの冷えを防げません。
逆に、屋外用の大型テントを体育館に持ち込むと、床面積を取りすぎるうえ、ペグで固定できないため安定しません。屋内用は「仕切る」道具、屋外用は「収容する」道具と考えると整理しやすくなります。
冬の体育館・夏の校庭で起きる温度の問題
能登半島地震は1月の発災で、体育館の寒さが避難者の体調を直撃しました。能登町立柳田小学校では、体育館で10日間過ごしたのち、床暖房のある教室へ避難者を移動させています。テントや間仕切りで区画をつくっても、建物自体に暖房がなければ室温は変わらないという現実があります。
2026年7月の令和8年熊本地震では逆に、真夏の避難所と車中泊での熱中症が課題になりました。屋外にテントを張る場合は、日射で内部温度が上がりやすく、断熱のない生地1枚のテントは日中に居られない空間になります。季節と設置場所の組み合わせで、必要な断熱性能は大きく変わります。
能登・台湾の事例に見る「速さ」と「質」の両立
2024年4月の台湾・花蓮地震では、発災から2時間後に民間団体がプライバシーに配慮したテントを避難所に設営し、避難者に提供したと報じられています。冷房の効いた避難所で温かい食事が出た点も含め、日本の避難所と比較して注目されました。
能登半島地震では、内閣府の検証資料にあるとおり、様々な規格の段ボールベッドが届き、中には寝返りで落ちるサイズのものもありました。速さだけでも質だけでも足りず、「開設時に設置できる速さ」と「就寝に耐える質」を平時から揃えておくことが、両国の事例が示す共通の教訓です。
参照元:内閣府「令和6年能登半島地震における避難所運営実態調査報告」、内閣府「令和6年能登半島地震における避難所運営の状況」、nippon.com「日本の避難所いつまで雑魚寝」
避難所の個室は屋内用と屋外用で使い分ける|インスタントルームとインスタントハウスの違い
LIFULL ArchiTechには、名前の似た2つの製品があります。屋内用の「インスタントルーム」と屋外用の「インスタントハウス」です。避難所の個室という文脈では役割が明確に分かれるため、ここで整理しておきます。
屋内用インスタントルームは段ボール製、避難所の中に置く個室
インスタントルームは、段ボールの多層構造で壁と天井をつくる屋内設置型の個室空間です。体育館や公民館の中に設置し、断熱・遮音・プライバシー保護を目的にしています。能登半島地震の被災地で実際に使われた製品を改良し、2026年5月に販売が始まりました。
屋内専用のため、風雨にさらされる使い方は想定されていません。保管時は平積みできる箱2つに収まり、避難所の備蓄倉庫に置いておく前提の製品です。

屋外用インスタントハウスは断熱材を360°に使用した構築物、敷地内に置く
インスタントハウスは、2011年の東日本大震災での被災地支援をきっかけにした名古屋工業大学大学院の北川啓介教授の研究をもとに、LIFULLと名古屋工業大学大学院による共同研究にて開発した新しい構築物です。テントシートを空気で膨らませ、内側から硬質発泡ウレタンを吹き付けて固めるため、断熱材を360°に使用した構造となり、外気温の影響を受けにくい空間になります。
基礎工事は不要で、ペグやビスで固定します。設営は1棟あたり数時間(約6時間)で、建築確認は原則として不要です(行政判断による)。能登半島地震では、指定避難所へ行けない方の避難スペース、感染症隔離用の医務室、支援拠点の宿泊場所、子どもの遊び場、ペット同伴避難など、避難所の外側で多様な用途に使われました。

避難所の外に「もう一部屋」をつくる考え方
能登半島地震の宝立小中学校のように、想定の3倍の避難者が集まると、屋内に間仕切りを置くスペース自体がなくなります。屋内用の個室で環境を改善し、屋外用の構築物で収容力と機能室を補う。この二段構えが、避難所の個室化を「仕切り」だけで終わらせないための考え方です。
| 項目 | インスタントルーム(屋内用) | インスタントハウス(屋外用) |
|---|---|---|
| 素材 | 段ボール多層構造 | テントシート+硬質発泡ウレタン |
| 設置場所 | 体育館・公民館の中 | 校庭・駐車場などの屋外 |
| サイズ | 約2m×2m×高さ2.7m(連結可) | サイズを調整することも可能 |
| 設営時間 | 約15分(大人2名・工具不要) | 数時間(約6時間) |
| 固定 | 不要(クリップ留め) | ペグやビスで固定、基礎工事不要 |
| 主な役割 | 就寝・着替え・授乳・隔離 | 収容力増、医務室、支援拠点、宿泊 |
| 平時の使い方 | 備蓄倉庫に平積み保管 | グランピング・休憩所などに転用 |

自治体・施設が避難所の個室化を備蓄・導入するときの考え方
個室化の必要性は理解されても、実際の導入では「何を何個、どこに置くか」で止まってしまうことが少なくありません。ここでは備蓄計画の考え方を、数量・保管・平時利用の3点に絞って整理します。
想定避難者数から必要ユニット数を逆算する(3.5㎡基準)
出発点は、指定避難所ごとの想定避難者数です。内閣府の通知にある1人当たり3.5㎡を当てはめると、たとえば約4㎡の個室ユニットは1人分の生活スペースにほぼ相当し、家族なら2ユニットを連結する計算になります。想定避難者数を世帯構成で割り、ユニット数に換算するのが第一歩です。
能登半島地震では想定287人の施設に800〜900人が集まった例があるように、実際の避難者数は想定を大きく超えることがあります。全員分を最初から揃えるのではなく、要配慮者・体調不良者・授乳や着替えの用途から優先順位をつけ、段階的に整備する自治体が多いとされています。
保管スペースと設営人員の現実
備蓄で最初にぶつかるのが保管場所です。多くの自治体では、避難所の敷地内に防災倉庫を新設・改築する財政負担が課題となり、備蓄品の保管場所の確保が進まない要因になっているとされています。平積みできる製品を選ぶこと、学校の空き教室や既存倉庫を棚卸しすることが現実的な対策です。
設営人員も見落としがちな要素です。発災直後の職員は災害対策本部の設置や情報収集に追われ、避難所に十分な人数を割けません。工具不要で避難者自身が組み立てられる製品かどうかは、「開設時に設置」を実現できるかを左右します。能登半島地震の穴水町では、NPOが作業内容を丁寧に説明したことで、避難者が主体的にトイレ清掃や環境整備に参加した事例が報告されています。
平時利用(フェーズフリー)で備蓄コストを回収する発想
屋外設置型の場合は、平時にグランピングや休憩所、備蓄倉庫として使い、発災時に避難空間へ転用するフェーズフリーの考え方が広がりつつあります。移動可能な備蓄倉庫として使えるインスタントハウス モバイルには、インスタントルームを梱包時で最大40棟分収納でき、平常時は屋外に置いて備蓄品の保管場所に、発災時は運び出して医務室や避難場所に使える設計です。
財源面では、内閣府が令和7年1月の備蓄状況調査の公表にあわせて、新地方創生交付金による資機材備蓄の支援を進める方針を示しています。備蓄計画を立てる際は、こうした交付金の対象になるかもあわせて確認しておくと導入しやすくなります。
指定避難所の収容想定、要配慮者の人数、授乳室・隔離室など必要な機能室を洗い出し、1人3.5㎡で必要面積を試算する。
全員分の区画はパーテーション、要配慮者と隔離用は天井付き個室、収容超過に備えて屋外設置型、といった役割分担を決める。
平積み保管できる場所を確保し、避難所開設訓練で住民が実際に組み立てる機会をつくる。交付金の活用可否も確認する。
参照元:内閣府通知(令和7年1月23日)、内閣府「令和6年能登半島地震における避難所運営実態調査報告」、内閣府「災害用物資・機材等の備蓄状況に関する調査結果」(令和7年1月9日)、LIFULL ArchiTech「インスタントルーム」販売開始
避難所の個室化に関するよくある質問
- 避難所に個室は本当に必要ですか?
-
内閣府の取組指針(令和6年12月改定)は、パーティションや段ボールベッドを避難所の開設時に設置することを求めています。災害関連死事例集でも、直床での生活や集団生活のストレス、プライベート空間の不足が認定事例の事情として挙げられており、個室化は健康を守るための初動項目と位置づけられています。
- 段ボールパーテーションと屋内用テントはどちらを備蓄すべきですか?
-
用途で分けるのが現実的です。全世帯分の区画を速く作るならパーテーション、着替えや授乳など天井まで囲いたい場面には屋内用テントが向いています。就寝環境と隔離機能を重視するなら、天井付きの段ボール個室も選択肢になります。
- 被災地で使うテントは屋外用と屋内用のどちらを選べばいいですか?
-
設置場所で決まります。体育館や公民館の中で視線を遮るなら屋内用のプライバシーテント、校庭や駐車場で収容力を補うなら断熱と固定の性能を備えた屋外用です。屋内用を屋外で使うと風雨と冷えに耐えられず、屋外用を屋内に置くと床面積を取りすぎるため、兼用は避けたほうがよいとされています。
- 1人当たりどのくらいのスペースが必要ですか?
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内閣府の通知では、スフィア基準に沿って1人当たり最低3.5㎡の生活スペースを確保するよう求めています。約4㎡の個室ユニットなら1人分に相当し、家族の場合は2ユニットを連結する考え方が目安になります。
- インスタントルームとインスタントハウスはどう違いますか?
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インスタントルームは段ボール製の屋内用個室で、避難所の中に置いて約15分で設営できる製品です。インスタントハウスは硬質発泡ウレタンによる断熱構造の屋外用構築物で、校庭などに設置して収容力や機能室を補います。屋内の環境改善はルーム、屋外の増設はハウスという使い分けです。
まとめ|避難所の個室化は「仕切る」だけで終わらせない
- 内閣府の改定指針は、パーティション・段ボールベッドを避難所開設時に設置することを求めている
- 能登半島地震では段ボールベッドが届くまで2〜3週間かかった避難所があり、雑魚寝と過密が感染症や体調悪化につながった
- 個室化の選択肢は、段ボールパーテーション、屋内用テント、天井付き段ボール個室、屋外設置型の4種類
- 屋内用は「仕切る」道具、屋外用は「収容する」道具で、兼用は避ける
- 備蓄計画は1人3.5㎡から逆算し、保管場所・設営人員・平時利用まで含めて設計する
避難所の個室は、プライバシーのためだけのものではありません。眠れること、体温を保てること、感染を広げないこと。その積み重ねが、避難生活を乗り切る力になります。自治体や施設の備蓄計画を見直す際は、屋内用と屋外用を組み合わせた二段構えで検討してみてください。





