
グランピング施設を開業したいけど、何から手をつければいいんだろう?費用感もわからないし、法律関係も不安で…
グランピング開業を考えたとき、「手順がわからない」「費用はいくらかかる?」「どんな許可が必要?」と疑問が次々に出てきますよね。グランピング事業は個人でも参入しやすく、高い収益性が期待できるビジネスとして注目されています。
監修者


株式会社LIFULL ArchiTech 取締役COO
名古屋工業大学 共同研究員
山中典(やまなか つかさ)
この記事では、グランピング開業に必要なステップを7段階に分けて、費用・許認可・宿泊棟の選び方・集客戦略まで網羅的に解説します。グランピング経営で失敗しないためのポイントや、活用できる補助金情報もまとめています。
グランピング開業の全体像|事業としての魅力と市場動向
まずは「そもそもグランピング事業って実際どうなの?」という部分から整理していきましょう。
グランピングとは
グランピングは「Glamorous(グラマラス)」と「Camping(キャンピング)」を組み合わせた造語です。テントや寝具、食事などが施設側であらかじめ用意されていて、手ぶらでも豪華なアウトドア体験を楽しめるのが特徴。キャンプに興味はあるけど準備やテント設営に不安がある層にとって、ちょうどいい選択肢として人気が高まっています。
ホテルほどかしこまらず、キャンプほどハードルが高くない。この絶妙なポジションが、ファミリーやカップル、女性グループなど幅広い層に支持される理由なんです。
市場規模と成長性
グランピング市場は2015年頃から拡大が始まり、コロナ禍での「密を避けたアウトドア需要」も追い風になりました。全国グランピング協会の試算では、業界の市場規模は1,000億円規模に達しているとされ、潜在市場は2,000億円ともいわれています。
2022年〜2023年のわずか1年間で約200軒もの施設が新規オープンしたというデータもあり、市場の勢いは明らかです。一方で、競合の増加にともなって「ただ開業すれば儲かる」時代は終わりつつあります。だからこそ、開業前の戦略設計が成功のカギを握ります。
グランピング経営が注目される3つの理由
- 初期投資がホテルに比べて圧倒的に小さい…テント型なら1室あたり数十万円〜数百万円で整備でき、ホテル(1室2,000万円〜)と比べると桁違いに抑えられます
- 客単価が高く利益率を確保しやすい…1人1泊2万〜3万円が相場で、キャンプ場(5,000円程度)との差は歴然。営業利益率30%以上も現実的なラインです
- 投資回収のスピードが速い…テント型で管理棟を新築しない場合、初期投資を数年で回収している施設も珍しくありません
もちろん、競合が増えているからこそ「立地」「コンセプト」「集客力」の3つが問われます。ここからは、具体的な開業ステップを順番に見ていきましょう。
グランピング開業の流れ|7つのステップで解説
グランピング事業を立ち上げるまでの全体フローを、7つのステップに整理しました。「やることが多くて大変そう…」と感じるかもしれませんが、順番に進めれば着実にゴールに近づけます。
最初に取り組むべきは「誰に、どんな体験を届けるか」の設計です。ファミリー向けなのか、カップル向けなのか、ペット同伴OKにするのか。ターゲットによって必要な設備もサービスも変わってきます。
「アウトドアを楽しみたいけど、快適さは妥協したくない」という層がグランピングのメインユーザーです。キャンパーとは違う層を狙っているという認識が欠かせません。既存のグランピング施設を何軒か実際に見学して、作りたい施設のイメージを固めておくと、後の判断がスムーズになります。
立地はグランピング経営の成否を左右する最重要ファクターです。理想的なのは、主要都市から車で1〜2時間圏内で、自然環境が豊かなエリア。それ以上遠いと集客のハードルが一気に上がります。
土地選びでは以下の点を必ずチェックしてください。
- 市街化調整区域に該当しないか(建物が建てられない場合がある)
- 上下水道の引き込みが可能か(浄化槽の設置が必要な場合、追加コストが発生)
- 用途地域の制限で宿泊業が認められるか
- 競合施設との距離感と差別化余地
- 農地の場合は農地転用の手続きが必要
ロケーションが抜群でも、規制関係で開業できないケースは実際にあります。土地の購入や賃借契約の前に、管轄の土木事務所・保健所・都市政策課へ相談に行くのが鉄則です。
コンセプトと土地の方向性が固まったら、事業計画書を作成します。ここが融資や補助金申請のベースにもなるので、手を抜けないステップです。
事業計画書に盛り込む主な内容は、施設の概要・ターゲット・競合分析・売上予測・費用内訳・収支シミュレーション・運営体制など。資金調達の手段としては、自己資金、銀行融資、補助金・助成金、クラウドファンディングなどがあります。
グランピング施設の多くは旅館業法の「簡易宿所営業」に該当します。許認可の詳細は後述しますが、保健所への申請が必要です。旅館業法だけでなく、都市計画法・建築基準法・消防法・食品衛生法など、複数の法令が関わってきます。
違法な状態で開業してしまうと、自己負担での撤去や是正が求められます。「あとから対応すればいい」は通用しない世界なので、必ず事前に行政と協議しておきましょう。
許認可の見通しが立ったら、具体的な施設整備に移ります。宿泊棟のタイプ(ドームテント、ベルテント、コテージ、トレーラーなど)を決め、管理棟やトイレ・シャワー、BBQスペースなどの共用設備を設計していきます。
開業コストのなかで最も大きいのが管理棟の建設費です。既存の建物を活用できる土地を選べば、初期投資を大幅に抑えることが可能になります。宿泊棟タイプの詳しい比較は、この後のセクションで解説します。
施設が形になってきたら、スタッフの採用・教育や清掃体制、予約管理システムの導入など、日常オペレーションの設計に取りかかります。
グランピングはホテルほどきめ細かい接客を求められないため、人件費を抑えやすい業態です。実際、スタッフの研修期間も数日で十分というケースが多く、これが収益性を高める要因のひとつでもあります。ただし、人件費をかけすぎると採算が厳しくなるので、業務効率の設計は入念に行いましょう。
開業前から集客の仕組みづくりをスタートさせましょう。自社Webサイトの構築、SNS(特にInstagram)での情報発信、Googleマップ対策、OTA(楽天トラベル・じゃらん等)への掲載準備が主な施策です。
グランピング施設の集客で見落としがちなのが、魅力的な写真・動画の用意。宿泊業では「実物を見ずに予約する」のが当たり前なので、ビジュアルの訴求力が予約数に直結します。プロのカメラマンに依頼してでも、高品質な撮影を行う価値はあります。
グランピング開業にかかる初期費用と収益モデル
「で、結局いくらかかるの?」という点は、開業を検討するうえで一番気になるところでしょう。費用の内訳と、現実的な収益モデルを整理します。
費用の内訳
| 費用項目 | 目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 土地取得・賃借 | 数百万〜数千万円 | エリア・広さにより大幅に変動 |
| インフラ整備(上下水道・電気) | 500万〜1,000万円 | 地方の未整備地では高額になりやすい |
| 管理棟の建設・改修 | 500万〜3,000万円 | 既存建物を活用すれば大幅削減可能 |
| 宿泊棟(テント型の場合) | 1棟あたり50万〜500万円 | デッキ工事・家具家電を含む |
| 共用設備(トイレ・シャワー・BBQ) | 300万〜800万円 | 棟数・グレードにより変動 |
| 備品・家具・アメニティ | 100万〜300万円 | ベッド・調理器具・リネン類など |
| Webサイト・予約システム構築 | 50万〜200万円 | 自社予約サイトは集客の生命線 |
テント型の5棟規模で開業する場合、トータルで最低でも4,000万円程度が現実的なラインです。もちろん、既存の建物を管理棟として活用したり、インフラが整備済みの土地を選んだりすることで、これより抑えることもできます。逆に、コテージやヴィラ型で10棟以上の規模だと、億単位の投資になるケースも珍しくありません。
モデル収支シミュレーション
5棟規模のドームテント型施設で、年間の収支をざっくりシミュレーションしてみましょう。
| 項目 | 金額(年間) |
|---|---|
| 売上(客単価2.5万円×平均2.5名×稼働率50%×365日×5棟) | 約5,700万円 |
| 人件費(売上の15%目安) | 約855万円 |
| 食材費(売上の15%目安) | 約855万円 |
| 水道光熱費 | 約300万円 |
| 広告宣伝費・OTA手数料 | 約400万円 |
| その他経費(消耗品・保険・修繕等) | 約400万円 |
| 営業利益 | 約2,890万円(利益率約50%) |
あくまでモデルケースですが、効率的な運営ができれば高い利益率を実現できるのがグランピング事業の強みです。ただし、稼働率は立地や季節変動に大きく左右されるため、繁忙期だけでなく閑散期の集客戦略を事前に設計しておくことが欠かせません。
初期費用を抑える3つの方法
- 管理棟として活用できる建物が付帯した土地を選ぶ…管理棟の新築は最も大きなコスト要因。既存建物の改修で対応できれば数百万〜数千万円の削減効果があります。
- インフラが整備済みの土地を探す…上下水道や電気が引き込み済みなら、整備費用を大幅にカットできます。給排水工事だけで500万〜1,000万円かかるケースもあるため、ここは見逃せないポイントです。
- 補助金・助成金を活用する…後述する各種補助金を使えば、実質的な投資額を30%以上圧縮できる可能性があります。
グランピング開業に必要な許認可と関連法規
「法律」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、グランピング事業には避けて通れないテーマです。必要な許認可を把握しておけば、行政との事前協議もスムーズに進みます。
旅館業法と簡易宿所営業許可
グランピング施設は、寝具を用意して宿泊料を受け取る営業形態であるため、旅館業法の対象になります。ほとんどのケースで「簡易宿所営業」の許可を取得することになりますが、宿泊棟が5室以上の場合は「旅館・ホテル営業」としての申請を求められることもあるため、事前に管轄の保健所で確認しましょう。
- 宿泊者1人あたり3.3m²以上の客室面積
- 適切な規模・数の入浴設備とトイレの設置
- 換気・採光・照明・防湿など衛生基準の適合
- 玄関帳場(フロント)の設置(緩和要件あり)
※申請窓口は営業所所在地を管轄する保健所です。具体的な基準は自治体ごとに異なる場合があるため、必ず事前相談を行ってください。
ちなみに、テントや寝袋を「貸し出して利用者自身に設営してもらう」形式のキャンプ場は、旅館業法の対象外とされるのが一般的です。ただし、グランピングのように施設側がすべて準備する形態では、ほぼ確実に許可が必要になります。
都市計画法・建築基準法の確認事項
土地が「市街化調整区域」に該当する場合は、原則として建物の建築が制限されます。管理棟などの建物を新築する予定がある場合は、用途地域の確認が必須です。
テントやトレーラーハウスについては、一定の条件を満たせば「建築物」に該当しないと判断されるケースもあります。たとえば、ライフラインの配線・配管が着脱式であること、いつでも移動できる状態であることなどが条件とされています。ただし、これは個別の行政判断になるため、思い込みで進めるのはリスクが大きいです。
食品衛生法・消防法・その他の届出
グランピング施設で食事を提供する場合は、食品衛生法に基づく「飲食店営業許可」が必要です。BBQ用の食材提供だけでも許可対象になるため、忘れずに申請しましょう。
そのほかに関係する可能性がある法令・手続きをまとめておきます。
| 法令・手続き | 該当するケース |
|---|---|
| 消防法(防火対象物使用開始届) | 宿泊施設を新設・改修する場合 |
| 水質汚濁防止法 | 浄化槽を設置する場合 |
| 自然公園法 | 国立・国定公園の特別地域内で開業する場合 |
| 景観条例 | 自治体が定める景観保全エリアに該当する場合 |
| 農地転用許可 | 農地を転用してグランピング施設を整備する場合 |
| 森林法(林地開発許可・伐採届) | 森林を伐採して施設を整備する場合 |
| 公衆浴場営業許可 | サウナや温泉を設置・提供する場合 |
| 酒類販売業免許 | 酒類を小売販売する場合(グラス提供は飲食店許可でOK) |
このように複数の法令が絡み合うので、行政書士など専門家の力を借りるのも有効な手段です。
宿泊棟タイプ別の特徴と選び方
宿泊棟はグランピング施設の「顔」ともいえる存在です。どのタイプを選ぶかで、初期費用・ランニングコスト・集客力・法的対応が大きく変わってきます。
ドームテント・ベルテント・コテージ・トレーラーの比較
| タイプ | 初期費用(1棟) | 耐久性 | 快適性 | 建築確認 |
|---|---|---|---|---|
| ベルテント | 数万〜数十万円 | 低い(数年で交換) | 低〜中(空調が難しい) | 原則不要 |
| ドームテント | 50万〜300万円 | 中程度(5年前後) | 中〜高(空調設置可能) | 原則不要 |
| トレーラーハウス | 300万〜800万円 | 高い | 高い | 条件付きで不要 |
| コテージ・ヴィラ | 1,000万〜3,000万円 | 高い | 非常に高い | 必要 |
現在最も人気が高いのはドームテントです。フォトジェニックな外観がSNS映えしやすく、空調設備も導入できるため、集客力と快適性のバランスが取れています。一方で、耐用年数が限られる点は考慮が必要です。
コテージやヴィラは快適性では圧倒的ですが、初期投資が大きく、建築確認申請も必要になります。小規模から始めたい場合は、テント系でスタートして実績を積んでから拡張する方法がリスクを抑えやすいでしょう。
「工作物」分類のインスタントハウスという選択肢
テントとコテージの「いいとこどり」を狙えるのが、工作物として分類されるドーム型のインスタントハウスです。
テント素材に硬質ウレタンフォームを吹き付けて形成する「インスタントハウス」は、建築物ではなく工作物として扱われるため、建築確認が原則として不要(行政判断による)とされています。基礎工事も不要で、ペグやビスで固定する方式のため、設置は数時間(約6時間)で完了します。
- 建築確認が原則不要(行政判断による)で許認可のハードルが下がる
- 断熱材を360°に使用しているため、外気温の影響を受けにくい
- 耐風性能80m/s程度、耐震性能は震度6強に対応
- 基礎工事不要・ペグやビスで固定のため設置コストが低い
- 動産として扱われるのが一般的で、固定資産税(家屋)ではなく償却資産税の対象となる可能性がある
- パージ型は分解・移設が可能で、レイアウト変更にも対応しやすい
テントの手軽さとコテージに近い快適性を両立でき、冬場の営業にも対応しやすい点が強みです。インスタントハウスは雪が積もりにくい形状になっていることに加え、屋根上の積雪40cmまで、耐雪仕様では60cmまで対応する設計となっているため、積雪地域での開業を検討している方にも選択肢になるでしょう。
宿泊棟選びで失敗しないためのチェックリスト
- ターゲット層の期待する「快適さ」のレベルに合っているか
- 通年営業を想定するなら、断熱性能や空調設置の可否を確認したか
- 建築確認の要否を行政に事前確認したか
- 耐風・耐雪・耐震の性能は立地の気象条件に適合するか
- 将来的な増設・移設・リニューアルのしやすさはどうか
- テントの場合、耐用年数と交換コストを収支計画に織り込んだか
グランピング経営で失敗しないための5つのポイント
施設が増え続けるなかで「開業したけど予約が入らない」という声も聞こえてくるようになりました。先行事例から学べる失敗パターンと、その対策を押さえておきましょう。
冬場の集客対策を開業前に設計する
グランピングの閑散期は1月・2月です。この時期の稼働率をどう上げるかが、年間の収益を大きく左右します。
冬場に効果的な施策としては、薪ストーブやキャンプファイヤー、個室風呂・温泉の整備、いちご狩りなど季節コンテンツの導入が挙げられます。宿泊棟に断熱性能があるかどうかも重要な判断材料ですね。断熱材を360°に使用したインスタントハウスなら、外気温の影響を受けにくいため冬季営業の選択肢が広がります。


女性・ファミリー目線の設備投資を怠らない
グランピングの主要ユーザーは、女性やファミリー層です。共用トイレ・共用シャワーへの不安は、予約をためらう大きな要因になります。
各棟に専用のトイレ・シャワーを設置する施設が増えており、口コミ評価に直結するポイントです。予算的に全棟への個別設置が難しい場合でも、清潔感の維持と動線の工夫でカバーすることは可能。開業後の口コミが集客に与える影響は想像以上に大きいので、ここは惜しまず投資すべきポイントといえます。
自社集客の仕組みを作る
グランピング施設の集客で、最も重要かつ難易度が高いのがこのテーマです。OTA(楽天トラベル・じゃらん等)への掲載は有効ですが、手数料が利益を圧迫します。高収益を維持するためには、自社サイトからの直接予約の比率を高めていく必要があります。
実際、成功しているグランピング施設の多くは、自社サイト経由の予約がメインです。そのためには、SEO対策を施した自社サイトの構築、Instagram・SNSでの継続的な情報発信、Googleビジネスプロフィールの最適化が欠かせません。
閑散期の法人・団体利用を取り込む
平日や閑散期の稼働率を上げるために、企業研修やチームビルディング、学校行事などの法人・団体利用を受け入れる体制を整えておくと有効です。
法人利用は予約単価が高く、まとまった棟数が一度に埋まるため収益インパクトが大きい。受け入れ実績ができると、リピートにつながりやすい点も魅力です。
差別化コンテンツで「選ばれる施設」になる
「グランピング」というだけでは差別化にならない時代です。地域の観光資源と連携したアクティビティ、サウナ、ペット同伴プラン、農業体験、星空観察など、「この施設だからこそ体験できる」と思わせるコンテンツが予約の決め手になります。
特にサウナの併設は近年トレンドとなっており、グランピング×サウナの組み合わせは集客力のある付加価値として注目されています。100V/1500Wの電気ストーブで動くコンパクトなサウナであれば、電気工事も不要で導入のハードルが低いケースもあります。


- プライベートサウナ・個室風呂
- ペット同伴専用エリア
- 地元食材を使ったBBQプラン
- 農業体験・収穫体験プログラム
- SUP・カヤック・トレッキングなどアクティビティ
- ワーケーション対応(Wi-Fi・デスク完備)
グランピング開業に使える補助金・助成金
グランピング事業の開業には多額の資金が必要ですが、補助金を上手に活用すれば実質的な投資額を大幅に圧縮できます。
活用できる主な補助金制度
| 補助金名 | 概要 | ポイント |
|---|---|---|
| 事業再構築補助金 | 新分野展開や事業転換を支援する補助金 | グランピング事業での採択実績あり。近年は採択数が減少傾向にあるため、事業計画の質が問われる |
| ものづくり補助金 | 新サービス開発や生産プロセス改善を支援 | 設備導入費用に活用可能 |
| 小規模事業者持続化補助金 | 小規模事業者の販路開拓を支援 | Webサイト構築や広告宣伝費に活用しやすい |
| 各自治体の観光振興・地方創生関連補助金 | 地域の観光資源活用や創業支援 | 自治体ごとに内容が異なるため個別確認が必要 |
補助金の種類や募集時期は年度ごとに変わるため、最新情報をこまめにチェックすることが大切です。
補助金申請のポイントと注意点
- 事業計画書の「差別化戦略」と「収益性の根拠」を具体的に示す
- 地域への貢献や雇用創出の観点を盛り込む
- 補助金は原則「後払い」のため、先に支出できる資金を確保しておく
- 申請書類の作成は専門家(中小企業診断士・行政書士等)に相談するのがおすすめ
グランピング開業でよくある質問
- グランピング開業は個人でもできますか?
-
個人でも開業可能です。個人経営であれば人件費を抑えやすく、少数の宿泊棟でスタートすれば管理の負担も小さくなります。ただし、旅館業法の許認可申請や会計管理など、すべて自分で対応する必要があるため、必要に応じて専門家のサポートを受けることをおすすめします。
- グランピング開業に特別な資格は必要ですか?
-
グランピング開業に必須の「資格」はありません。ただし、旅館業法の営業許可や、食事を提供する場合は飲食店営業許可・食品衛生責任者の配置が必要です。資格というよりは「許認可」の取得がハードルとなります。
- 開業までの期間はどれくらいかかりますか?
-
土地の状態や施設の規模にもよりますが、構想から開業まで半年〜1年半が一般的な目安です。土地選定と許認可の取得に最も時間がかかるため、この2つを並行して進めることでスケジュールを短縮できます。
- 宿泊棟に建築確認は必要ですか?
-
宿泊棟のタイプによって異なります。コテージやヴィラなどの建物型は建築確認が必要です。テントやトレーラーハウス、インスタントハウスのような工作物に分類されるドーム型住空間などは、原則として不要とされていますが、行政判断により異なる場合があるため事前確認が必須です。
- グランピング経営の利回りはどのくらいですか?
-
立地や施設の規模、運営効率によって幅がありますが、表面利回りで25〜50%程度の実績がある施設も報告されています。ホテルや民泊と比較すると高い水準で、初期投資を2〜3年で回収するケースも見られます。ただし、競合の増加で以前ほど容易ではなくなっているため、差別化と集客戦略が重要です。
まとめ
- グランピング事業は初期投資の小ささと高い収益性が魅力。ただし競合が急増しており、戦略的な差別化が必須
- 開業の流れは「コンセプト設計→土地選び→事業計画→許認可→施設整備→運営体制→集客準備」の7ステップ
- テント型5棟規模で初期費用は最低4,000万円が目安。管理棟の新築回避やインフラ整備済みの土地で削減が可能
- 旅館業法の簡易宿所営業許可が原則必要。都市計画法・建築基準法・食品衛生法なども要確認
- 宿泊棟タイプは初期費用・耐久性・快適性・法的要件のバランスで選ぶ。工作物分類の住空間は建築確認が原則不要で通年営業にも対応しやすい
- 冬場の集客対策、女性・ファミリー目線の設備、自社集客の仕組みづくりが成功のカギ
- 補助金を活用すれば実質投資額を圧縮できるが、補助金なしでも成立する計画が前提
グランピング事業は、きちんと戦略を立てて臨めば高い収益性が期待できるビジネスです。この記事で解説した7ステップを一つずつクリアしながら、あなたならではの施設づくりを進めてみてください。
グランピングの開業にあたり宿泊棟の選定やコスト削減のご相談など、ぜひお気軽にお問い合わせください。










